卵子凍結が受けられる施設のご紹介
加藤レディスクリニック
基本情報
住 所 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-20-3 ウエストゲート新宿ビル |
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電話番号 | 03-3366-3777 |
予約/問い合わせ |
推奨年齢
- ・ 25歳~39歳までの未婚女性の方
院長メッセージ
私たちは2001年より癌になってしまった未婚女性が抗癌剤治療や放射線治療などを行った後でも子供を産めるように未受精卵子の凍結保存を行ってきました。そして2005年からは血液疾患のある未婚女性のために日本A-PARTという学会を立ち上げ、当院を含めた不妊治療22施設で共同研究を行ってきました。私たちが開発した卵子凍結プロトコールによりこれまでに乳癌や血液疾患になった301名の方が卵子凍結を行い、治療後に25名の方が体外受精を行って9名の方が出産に至ったことが確認されています。(A-PARTはこちら→)
一方、癌患者ではない健康な一般未婚女性の卵子凍結は積極的に行ってきませんでした。卵子凍結技術はほぼ完成の域に達した技術ではありますが、卵子を凍結することで100%の妊娠、出産を保証出来るわけではない事、更には凍結保存した卵子があるがゆえに晩婚化を促進してしまう可能性がある事、それに加えて採卵の際には体に針を刺す必要がある事から、社会にとって真に役に立つことなのかどうかを考えていたからです。
しかしながら晩婚化、出産の高齢化は進み続け、不妊治療を必要とする方の割合は増加しております。それに伴い欧米諸国をはじめとして世界的に一般未婚女性の卵子凍結は一つの選択肢となってきました。
ところが卵子凍結の件数はアメリカ合衆国等では増えつつあるといわれていますが、凍結した卵子は使用されない場合が多く十分な治療データが得られておらず、現時点でいえることは、より若い年齢で採取すればするほど妊娠率の高い卵子が数多く得られ、逆に高齢になるにつれ卵子一個当たりの妊娠率は下がり、得られる数も減っていくという事です。したがって卵子凍結を考える場合は、より若年齢で行うのが望ましいといえます。
施設紹介
4F 再診受付/総合案内/診察フロア/薬局
再診自動受付機・総合案内・診察室・薬局があるフロアです。
再診の際は自動受付機にて受付を済ませ、案内されたフロアへご移動いただきます。
5F 診察フロア
診察室・内診室・処置室および総合案内があります。このフロアでは、採卵や胚移植に向けた診察や胚移植後の妊娠判定などを行います。
7F/8F オペ室/培養室/採精室
7F・8Fには、それぞれオペ室と培養室・採精室があります。オペ室で採卵を行い、隣接している培養クリーンルームで受精および培養したのち、患者様への移植を行います。室内は厳格な基準でクリーン度が保たれており、衛生管理が徹底された環境で業務が行われています。
9F 待合ラウンジ/採卵・移植受付/診察フロア/キッズルーム(休止中)
待合ラウンジと問診室があります。採卵・胚移植の際の受付はこちらのフロアで行います。
Free Wi-Fi完備で、電源コンセントやスマートフォンの充電設備も用意されております。
10F 初診受付/診察フロア/検査センター
初診受付、診察室、検査センターがあるフロアです。
初診の診察は10Fで行います。初診時に必要な検査と診察を行い、当院の治療方針や今後の診察の流れ、治療費などをわかりやすく説明させていただきます。
検査センターでは、採血および採尿の検査を行います。
13F クライオセンター
クライオセンターでは、精液の採取、検査、凍結および保管を行っています。
卵子凍結の取り組みの歴史
- 2000年株式会社北里コーポレーション(当時:株式会社北里サプライ)とともに胚・卵子の凍結保存液およびクライオトップを開発
- 2001年癌に罹患した未婚女性に対する妊孕性温存のための未受精卵子凍結保存を開始
- 2005年日本A-PART(旧:A-PART日本支部) 血液疾患未婚女性のための未受精卵子凍結ネットワークの構築
- 2005年凍結技術を確立し成果を発表。クライオトップが世界中で使用されるようになる。
- 2009年株式会社北里コーポレーションとの新規卵子凍結保存液ならびにプロトコールの開発
- 2015年株式会社北里コーポレーションとの血清成分不含の新規卵子凍結保存液の開発
- 2018年株式会社北里コーポレーションとの卵子凍結専用プレートの開発